マットレス(ふとん)を改造しリクライニング座椅子機能を追加する方法【DIY】

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東京西川のマットレス「Air」をかれこれ3年以上使っています。

まあまあ高かった(多分5万くらい)記憶ですが、睡眠は毎日とるものですし、寝心地いいですし、腰への負担も減りますし、とても良い買い物だったと満足しています。

そして、ある日「こんなに心地よいのなら、座椅子化して座る時にも利用できたらいいな」と思いました。

別途座椅子を買えばいいのでは?という意見もあるかもしれませんが、部屋狭いので、いらないもの増やしたくないです。

それに、もともと布団(マットレス)としてのスペックの高いAirをそのまま利用した方が、その辺の安い座椅子を買うよりも良いと思いました。

どこを探しても、マットレスを座椅子化する製品がなかったので、しょうがいないので自分で作ることにしました。

Let’s DIY!


↑できあがりイメージはこんな感じです。マットレスの下にリクライニング機構を持った土台を仕込みます。

土台の頭の部分がリクライニングすることで、マットレス(ふとん)も一緒にリクライニングします。

↑西川airというのはこれです。

とてもおすすめです。

目次

座椅子金具を探す

座椅子には、リクライニングできるものと、そうでないものがあります。

せっかく作るなら、リクライニング機能をもたせたいと思いました。

ただ、このリクライニング機能を自分で全部作るのは大変すぎると思ったので、市販の金具のようなものがないか調べてみました。

結果、向陽技研株式会社 【KOYO】の「座イス用ギア(例えば、こちらのFRギアなど)」を使えばいけそうな感じがしました。

ただ、このギアを買えそうな所が見つかりません。

結構探したのですが、1個単位で買えそうな所が全く見つかりません。

しょうがないのでメーカー(向陽技研株式会社)に問い合わせてみました。

すると「大変申し訳ございませんが、あいにく小売には対応しておりません。」という回答をいただくことができました。

オーマイガーですね。

考えた結果、しょうがないので市販の安い座椅子を購入し、中身をばらして金具だけ抜き取ってそれを使うことにしました。

買ったのは、上記リンクのアイリスオーヤマの「ZC-2」というものです。

注:ZC-2は、現在アマゾンでリンク切れ(取り扱いが無い)したので、似ているZC-9のリンクを貼っています。実際に私が買ったのはZC-2です。

ZC-2は14段階リクライニングなので、これから作るマットレス座椅子も14段階リクライニングできるようになります。


↑こんな感じ。普通に使っても快適そう。

座椅子を分解して、リクライニング金具を取り出す

早速買ったアイリスオーヤマの座椅子を分解して金具だけとりだします。


↑茶色いカバーのチャックを開き、中身を取り出します。


↑中身は、金具にスポンジが貼ってあるだけですね。

リクライニング金具が見えます。


↑パイプをリクライニング金具で使ったものが座椅子の骨になっていますね。

黄色い帯は、今回は特に必要ないので切って捨てました。


パイプをつなぐリクライニング金具は向陽技研の「型番:KS-12SE」でした。

座椅子を設計する


金具を抜き出したので、次は、リクライニング土台の設計です。

上図のように、2×4材と1×4材で骨組みを作ります。それを、抜き出したリクライニング金具でつなぎます。

こうすることで、この土台がリクライニングするようになります。

この土台を作って、その上にマットレスを乗せれば良いのではないか?ということですね。

モデリングソフトは、Fusion360を使用しました。

木材を買いに行く

近くのホームセンターに木材を買いに行きます。

家でカットするのは大変なので、設計データから各木材の長さと本数をメモしておき、お店でカットしてもらいます。

そして、自分は組み立てるだけで良い状態にします。

ネジも適当なコーススレッドを買いました。


↑割と持ち帰るの大変。笑 これを2往復しました。

木材(カット込み)とコーススレッドを購入し、3,844円(税込)でした。

カットはワンカット10円でした。

リクライニング土台の組み立て

インパクトドライバーを使って、組み立てます。

ここは電動工具ないとちょっと厳しいですね。

ちなみにですが、組み立てる前に紙やすり等で木材の各辺をやすっておいた方が良いです。

でないと、とげが刺さることになります。

↑私が使っているインパクトドライバーはこれです。


↑設計通り土台を組んで、コーススレッド(ねじ)で固定していきます。


↑上半身部分と下半身部分を、うまくリクライニング金具でつなぎます。

リクライニング金具がはずれないように、周りをうまいこと木で固定する設計にしています。


↑途中経過。設計データ通りでは少しうまくいかなかったところとかは、適当に端材とかで調整してます。


↑土台完成。こんな感じでリクライニングできます。


↑マットレスを乗せたイメージはこちら。14段階でリクライニングできます。

足元のところにテレビとかおけば完璧では?

とまあ、割と順調だったのですが、上の図のマットレスで寝てみたところ、「ちょっとボコボコしてて気持ち悪い」という問題が。

ということで、上面のマットレスを置く側にのみ、板を貼り付けることにしました。

こちらも寸法をはかり、ホームセンターでカットしてもらいます。

板を買って、貼り付ける


↑ワンバイフォー、ツーバイフォーの角材の時より、持ち運びのハードル高かったです笑。

頑張って押して帰ってたら、歩いてるおばちゃんに心配されました。

板は、カット込みで1,382円(税込)でした。


↑土台に板をネジで固定して完成。

寝心地も改善しました。

満足ですね。

傷防止シールを貼る

床が傷つくのが怖かったので、上記の傷防止シールを購入して貼りました。


↑品物はこんな感じ。


↑こうやって、底面などに貼ります。


↑横向けにして貼れば貼りやすいですね。

マットレスを座椅子化する方法まとめ

だらだらと書き綴ってしまいましたので、最後に概要をまとめておこうと思います。

やること

  1. 市販の座椅子から、リクライニング金具を抜き出す
  2. 抜き取ったリクライニング金具に合わせて、リクライニング土台を設計(1×4材や2×4材のようなホームセンターで容易に手に入る規格木材で設計)。私はFusion360でモデリングしましたが、設計さえできてれば手書きでもなんでもいいと思います
  3. 設計データから、木材の種類、長さと本数をメモ
  4. ホームセンターで木材を購入
  5. 設計データの通り組立

必要な道具

  • インパクトドライバー
  • コーススレッド(ねじ)

↑私が使ってるインパクトドライバーはこれです。

あれば良さそうなもの

  • 傷防止シール
  • 紙やすり(木材のとげをとる用)

↑私が使った傷防止シールはこれです。

かかったお金(最低限必要な部分に関して)

・1382円(天板) + 3844円(土台木材 + コーススレッド) = 5,226円

さいごに

西川airに限らず、マットレスを座椅子化したい人には参考になるのではないかと勝手に思っております。

市販のマットレスを座椅子化する製品があれば良いのですが、探しても見つからなかったのでなさそうですし、実現するにはこんな感じのDIYをするしかないのではないかと思っております。

誰かの参考になればいいと思います。

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この記事を書いた人

198※世代。メーカー技術者です。 TOEIC900、中国語検定3級、韓国語初級。雑多に色々と書いています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • 逆流性食道炎の為に同じように布団を格安でリクライニング化しようと思い構想を練っているところ
    こちらのブログにたどり着きました。
    同じくリクライニング座椅子のラチェット機構及びツーバイ材ワンバイ材を使おうと思っていたところです、同じようにCADで設計図を書いてるところですが座椅子の横幅に対して布団は横幅があるので1台分でラチェットギアの強度不足、安定性がでるか悩むところであります。

    • コメントありがとうございます。自分と同じよう、マットレス(布団)の格安リクライニング化に取り組む同志がいることに感銘を受けております。

      確かに、ちょっと安定感にはかける感はありますね。座椅子よりも木材の方が長手方向が伸びているので、耐荷重(トルク)的にも厳しい方向になってると思います。

      ただ、ここ数年、背中をおこして利用してないというのもありますが、まだリクライニング機能はいきてますね。

      不安なら2つ入れる、とりあえず格安を目指すから1つでやってみる、どちらもOKかと思います。

      自分ならですが、1つで挑戦してダメなら2つ入りに組み替える感じにするかなと思います(無駄になる木材も少し出そうではありますが)。

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