ソーシャルメディアの流行により、個の重要性がより重要視されているように感じる今の社会。ここらへんで一丁、ソーシャルメディアで成功した人の事例でも再考しておこうかと思って手に取ったのが本書。ゲイリーさんを参考に、ソーシャルメディアの事について見識を深めたいと思います。
ゲイリーって誰やねん。
ベラルーシ出身の男性。後にアメリカに移民。親父がやっていた酒屋を8年で年商を400万ドルから5000万ドルにする。ソーシャルメディアを用いて、ワインのエキスパートとしてのパーソナルブランディングを行った事が勝因。
成功の3つのルール
1. 家族を大事にする
2. 鬼のように働く
3. やりたいことをやる!(P.19より)
ソーシャルメディアを活用した事ではなく、この3つのルールを守る事が成功の秘訣。TwitterやFacebookはツールに過ぎない(もちろん重要だけど)。昨日紹介した絶対にブレない「軸」のつくり方の南さんも自分のやりたい事を軸にしていた。成功するには、やりたい事をやる事も重要なのだろう。
確かに、能力は高くても、嫌々やってそうな人には興味を魅かれる事はないだろうしな。「嫌々10年間カフェでバイトを続けているロボットの様なベテラン定員」と、「将来自分でカフェを開く為に勉強も兼ねてバイトしているやる気満々の3ヶ月目の新米」なら、後者の方がより多くの人に好かれ、支持されるだろう。やりたいことをやりつつ、お客様のお役に立てるように全力を尽くせば成功するのも必然かな?
ゲイリーから学ぶパーソナルブランディング
ワインライブラリーTVは、ワインではなく、僕のパーソナルブランドを売っているんだ。(P.72より)
試飲してまずかったワインを販売しているのかって?もちろん販売している。なぜなら僕と正反対の意見の人もいるからね(実際、酷評したワインをつくったワイナリーの人がそうだった)。僕がブログでしていることは、思ったことを正直に堂々と喋るということだけ。あなたも、ビデオやブログ、ポッドキャストを始めたら、ぜひそうすることだ。(P.76より)
だから、僕やほかのソーシャルマーケティング成功者のようになろうとしてはいけない。自分を飾ったり偽っていると、それは遠く離れても勘づかれてしまうもの。(P.80より)
自分自身に嘘をついてはいけないという事がひしひしと伝わる。また、「ブランディングするのは商品ではなく人である」という事も。結局、人は人に引き寄せられるのだ。
ただ、その為にはやはり「自分を良く知る事」が大切なんだろうなあと思う。「何が好きなのか?何をしたいのか?何を伝えたいのか?」その辺りを明確にしないと、はっきりとしたブランディングが出来ないんだと思う。「何でもやります、何でも出来ます!」は、結局何も出来ないのと同じだろうしね。ある程度絞る必要はあるんでしょうなあ。
面白いコンテンツとは、情熱と知識の産物のこと。だからこそ、自分の商品については誰よりも語れないといけない。(P.100)
「鬼のように働く」に通じる所がある。やはり本気でそれなりの時間を勉強に費やさないとダメだと言う事。
本当に時間がかかるのは、コンテンツをつくった後の作業であり、それはコミュニティの形成だ。そして、これこそがあなたのこれからの栄光のカギを握る最重要なことでもある。(P.166)
彼は、毎晩番組の収録を終えると8〜9時間かけてワインの情報を収集するまた、100件以上のコメントに返信したり交流をいとわない。会話をする事で、コミュニティーが形成されていく。
最後に
「ニッチビジネス」「好き」「ソーシャルメディア」がこの本のキーワードだと感じた。個人事業主や、ニッチ分野で何かしたい人は非常に参考になる本だと思う。あと重要なキーワードは・・・やっぱり「熱意」ですね。
ちなみに、ゲイリーさんは、ニューヨーク・ジェッツというプロフットボールチームを買いたいらしいです。絶対にブレない「軸」のつくり方の南さんも、メジャーリーグのオーナーになるという夢があります。
2人とも大きな夢に向かって突き進んでいる。その過程で、自分の好きな事を軸にしたビジネスをしている。また、本当に顧客の事を考えている事が分かる。まずは、自分が何をやりたいのか、しっかりと突き詰めて考える必要がありそうだ。
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