今さら感もありますが、復習がてら最近フリーを読み返したので、ポイントと考えた事をまとめておきたいと思います。
4種類のフリー
大きく分けると、フリーは下記の4つに分類される。
- 直接的内部相互補助
- 三者間市場
- フリーミアム
- 非貨幣市場
①直接的内部相互補助
無料なもの - 消費者の気を引いて、ほかのものも買ってみようと思わせる商品ならなんでも
無料対象者 - 結局はみんなが、なんらかの方法で喜んで金を払う
特売品で気を引いて顧客を呼び、他の商品も勝手貰うというのが典型的パターン。特に真新しくはない感じ。
②三者間市場
無料なもの - コンテンツ、サービス、ソフトウェアなど
無料対象者 - 誰でも
メディアの基本。例えば、テレビのコンテンツは基本的に無料だけど、あれは広告主がお金を払っているから成り立つ。ウェブメディアもしかり。Yahooでもトップページ右上部には広告スペースがある。(もちろん他の場所にもたくさんある。)最近流行のブログメディア(Gizmode等)も基本的にはこのモデル。
③フリーミアム
無料なもの - 有料のプレミアム版に対する基本版
無料対象者 - 基本版のユーザー
Evernoteとか、Flickrが典型。Amabaピグや、モバゲーやグリーのサイト内課金もこのモデル。理論上では成り立つんだろうなーと思いつつも、「本当に有料版とか使う人いるの?」とか思ってしまうのがこのモデル。ただ、実際に自分が該当サービスのヘビーユーザーになると、肌でこのモデルの秀逸さを感じる事ができる。
例えば、私は現在Evernoteのプレミアム(有料版)を使用しているが、Evernoteが有料モデルしかなければ年会費を払う事は無かっただろう。「無料トライアル期間を設ければ良いのでは?」という意見も出るかもしれないが、きっとそれはダメだ。Evernoteは、長く使って始めて良さが分かるし、離れられなくなる。Evernote中毒になるには、3ヶ月くらいは少なくとも必要かなと思う。トライアル期間を3ヶ月という長期間にするくらいなら、いっそ無料にして爆発的にユーザー数を増やす方が得策だと思う。
ピグも同様だろう。長く使えば、ピグ内での友人も増える。そうなると、有料アイテムを使って凝った事をしたくなるだろう。(ちなみに私の場合、ピグはそこまでのヘビーユーザーではないので課金はしていない。でも、気持ちは何となく分かる。)
モバゲーと、グリーはやった事無いからわからないけど、まあ似たもんではないかと勝手に思っている。あと、Flickrはプレミアムユーザーです。結局、サービスのクウォリティーが高くないと成り立たないモデルだとも思う。
④非貨幣市場
無料なもの - 対価を期待せずに、人々があげるものすべて
無料対象者 - 誰でも
ウィキペディアがその代表。ウェブに詳しくない人は、ボランティアを考えるとイメージしやすいのかもしれない。
考察
デジタル産業の無料化、コピーが止まらないのは、まあある意味しょうがないと思う。音楽はYoutubeに掲載されるは、漫画はコピーされるわ、「やめたれやー。」ってな感じなんだけど、まあそれはしょうがないのだと思う。時代のスピードに法律がついてこれていないだけな気もする。
しかし、ここでコンテンツホルダー側は黙っていてはいけないと思う。黙っていてはいけないと言うのは、著作権違反で訴えろという意味ではなくて、それを上手く逆手に取る必要があるという言う事。まあ、もうこれは書籍やら他のメディアやらでも良く言われている事だけど、歌手とかは、コンサートでの収益をメインに添えるのが良。Youtubeをはじめとするメディアに、PVとかガンガン載せちゃって、認知度上げた方て、人気が出て、コンサートチケット売れるという発想。
また、今、Twitter等のソーシャルメディアがはやってきてるから、話題性のあるPVならタイムラインから回ってくる事も多い。実際、私も全然しらないアーティストのYoutube動画が回ってきて、気になってみた事がある。
結局「デジタル→リアル」の流れがベストなのかなという気がする。デジタルコンテンツからの、コンサートとか、セミナーとか。Techwaveも、プロブロガーになる!ということで、広告モデルだけで頑張っていたみたいだったけど、セミナーの方にも力を入れるようだしなあ。
あと、今後見守っていきたいのはソーシャルゲームの分野。求人サイトを見ていても、プログラマーが凄い募集されている気がする。儲かっているという事でしょう。ウェブの世界は動きが速くて、数年後には全く違う世界になっていそうだなあ。まさに、藤川球児のストレートをしのぐ速さですね。(違うかーw)
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