このページにたどりついたということは、当記事を読んで頂いている方もなんらかの事情で中検3級合格を目標にしていることかと思います。
私もそんな中国語検定3級合格を目標にしていた学習者の1人でしたが、ついに先日2015年11月、第87回の中国語検定3級のテストに合格することができました。
筆記:65点
そこで、今回はどのように私が中国語を勉強し合格したのかをここに書き、自らの経験を今後の学習者の為にシェアしたいと思います。
参考になれば幸いです。
なお、前提条件として中国語検定4級合格に2点及ばなかった私の勉強法にあるように過去に4級を受験した経験があり、4級レベルの基礎力は身につけていました。
本エントリーは、その後どのように学習したのかを綴っておりますので、その点はご注意ください。
中検3級の筆記対策勉強法
問題集「早稲田式超スピード合格!中国語検定3級」の問題を何回も解きました。
少なくとも、3周は回したと思います(ただし、「STEP5 声調とピンイン」と「STEP8 厳選単語600」は勉強しませんでした。詳細はのちほど)。
早稲田式の問題集のいい所は、効率を重要視している所です。
学びやすい構成になっており、分量も要点に絞ってあり少ないため、効果的に学ぶことができます。
ゲーム感覚で楽しみながら、さらに実力アップ。
多くの学生を通常の3分の1のスピードで合格させてきたノウハウが満載。試験の出題順を、学習者が最も効率よく中国語を習得できる順番に並び替え、より有機的に学べるようにした。
1問ごとに、問題文の意味や重要単語、ピンインなどをつけ、1つの問題をさまざまな角度から見ていける。
早稲田式超スピード合格!中国語検定3級のAmazonの商品説明より引用。
学習する順番も工夫されており、合格するために最も効率良く学べる順番で進む構成になっています。
実際他の問題集もちょっと手を出してみたりしたことはあるのですが、この早稲田シリーズが、一番良かったですね。
この早稲田シリーズは、4級対策版もあり、4級受験時はその問題集も使っていました。
早稲田式超スピード合格!中国語検定3級の具体的な使い方(筆記対策編)
1周目は、理解することに重点をおく
STEP1からSTEP4の順番に学びます(リスニングの部分に関しては、のちほど述べます)。
問題集1周目は、基本的にほとんどわかりません。
この時点では、いくら考えたところで正解はわかりませんので、少し考えてわからなかったらすぐ答えと解説を確認します。
そして、解説を読み理解することに重点をおきます。
穴埋め問題の場合でも、穴が埋めれたらよいという感覚でやるのではなく、問題文中にわからない単語などがあれば、すべて調べて問題集に書き込んでおきます。
↑実際の書き込み。こんな感じで書き込んでいます。
解説文の中で理解できない箇所があれば、Google検索したり、昔購入したCD付 ゼロからしっかり学べる!中国語「文法」トレーニングで調べたりして、理解するようにしました。
上記にある写真のように、私は単語訳や調べたことをすべて問題集中にメモ書きしているので、2周目、3周目に再度わからなくなった場合もすぐに確認できるようにして、効率良く学べるように工夫しています。
2周目、3周目は、ひたすら問題を解く
1周目で理解した内容を覚えているかテストするために、ひたすら解いていきます。
こうやって、問題集を用いて自己テストすることで、理解を深めていきます。
「理解する(覚える)」→「練習する」という流れば、脳科学的にも良いと思われる勉強法で、私はいろんな試験で良く採用しています。
「声調とピンイン」「厳選単語600」を勉強しない戦略
STEP2 語順整序
STEP3 長文読解
STEP4 中国語訳
STEP5 声調とピンイン
STEP6 リスニング短文
STEP7 リスニング長文
STEP8 厳選単語600
STEP9 模擬試験
「早稲田式超スピード合格!中国語検定3級」は、効率良く学ぶため、上記のような順番で学ぶ構成となっているのですが、「STEP5 声調とピンイン」と「STEP8 厳選単語600」は勉強しませんでした。
声調とピンインをパスした理由
理由としては、声調は、音声から学ぶべきだと思っているからです。
確かに合格のために暗記するという戦略もありなのかもしれませんが、私は合格だけのためにやるのであれば、やらなくてよいかと思い、パスしました。
声調は、リスニングの中で覚えたり、スピーキングを始めた時に「あれ、この単語の声調がわからなくて発音できない→調べよう」となったタイミングで覚えていけばよいかと思っています。
ですので、今回本番受験した際も、「リスニング問題の時、こんな感じの声調だった気がする」という感じで感で解いてました。
ピンインについても同様で、リスニングの時に聞いて耳から覚えたり、話す時に調べたりしながら覚えればいいかと思って、本書では学びませんでした。
あと、少しだけ中国人相手にテキストチャットで中国語を書く機会があったので、そこでピンインを入力していました。
使う単語についてはその都度ピンインを調べることになり、よく利用する単語については、自然とピンインを覚えていくことができました。
本番では、自己採点の結果によると「声調問題 1/5正解」「ピインイン問題 4/5正解」でした。
中検3級のリスニング対策勉強法
筆記でも使った「早稲田式超スピード合格!中国語検定3級」を引き続き利用します。
1周目は、理解重視
「STEP6 リスニング短文」→「STEP7 リスニング長文」の順番で解いていきます。
筆記と同じく1周目はやってみてわからなければ、すぐに答えをみて理解することにつとめます。
この際、単語でわからないものがあれば調べて問題集内に記載します。
文法事項で理解できないところがあれば、筆記問題の解説を読んだり、Google検索して調べたりして理解するようにします。
2周目、3周目はテストして定着させる
テストして、実際に中国語を聞き取って理解出来るか確認します。
わからないところがあったら、再度答えと解説を確認して、理解するようにします。
移動中もリスニングしたりシャドーイングしたりする
リスニングに関しては、「中国語の音に慣れる」という作業も重要です。
ですので、移動中にもリスニング問題を聞いていました。ただ聞き流すのではなく、「意味が理解出来るか?」を意識してやると、より効果的です(まあ、疲れている時はただ聞き流すだけになってしまいますが)。
問題集を開ける環境(例えば、電車の中で座れている場合など)であれば、聞いていてどうしてもわからない箇所があれば、問題集を開いて確認する、ということができればより効果的です。
あとは、シャドーイングしたり音声に合わせて音読したりすると、より理解が進みます。
何回も何回も同じ音声をシャドーイングしたりリスニングしたりしていると、だんだん問題を覚えてきます。
これは定着してきている証拠です。
このような形で学習しました。
合格奪取 中国語検定3級トレーニングブック リスニング問題編を解く
「語学学習は音声が重要」と考えていますので、リスニングに関しては早稲田式以外にも、もう一冊取り組んでみました。
それが、この本です。
STEP2 内容理解問題
STEP3 模擬試験
巻末付録 リスニング問題役立ち語句リスト
上記の構成になっています。
時間なかったので、結局STEP1の途中までしかできませんでした。
STEP1には100問用意されていて、そのうち77問目までやりました。
「理解して問題集に書き込み」→「移動中に聞く」という感じやりました。
その他学習したこと
中国語の文法 基本例文暗唱ドリル
CD2枚付き 中国語の文法 基本例文暗唱ドリルを使って例文をひたすら暗唱しようと思いましたが、途中でやめました。
全30課あるなかの5課まで例文を理解して、音声CDを聞きながら音読やシャドーイングをして暗唱しようかというところで、「この学習に時間をとるくらいなら上記の問題集の筆記問題を解いたり、問題集のリスニング問題を聞いた方が良い」と思ったので、やめました。
中国語検定3級 一ヶ月でできる総仕上げ
中国語検定3級 一ヶ月でできる総仕上げという書籍を発見し、「1ヶ月で総仕上げできるならナイスやな!」と思ってやり始めました。
しかし、
- 分量が多すぎて終わりそうにないこと
- 復習するなら既に学習している問題集(早稲田式やトレーニングブック)を繰り返した方が良いこと
ということに気づき、やめました。
中検3級の受験結果:合格
筆記:65点
基本的に中検3級の合格基準点は、リスニング、筆記ともに65点(100点満点中)なのですが、今回はリスニングが難しかったのか、合格基準点が60点になっていました。
中検3級に合格するのに勉強したことのまとめ
長くなってしまいましたので、最後に私の中検3級合格までに勉強したことを簡潔にまとめておきます。
私が中検3級合格までに勉強したこと
- 「早稲田式超スピード合格!中国語検定3級」を勉強(*STEP5:声調とピンインと、STEP8:厳選単語600を除く)
- 「中国語検定 3級 トレーニングブック リスニング問題編」のSTEP1の77問目まで勉強
- 移動中にリスニング問題のリスニング、シャドーイング、音読
- 「中国語の文法 基本例文暗唱ドリル」第5課まで理解してやめる(理解のみで、暗唱までした訳ではない)
- 「中国語検定3級 一ヶ月でできる総仕上げ」を、最初のほんの少しだけやってやめる
- 少しだけ中国人相手にテキストチャット
考察とふりかえり
色々と問題集に手を出しかけたりしましたが、あとから振り返って考えると「早稲田式超スピード合格!中国語検定3級」と「中国語検定 3級 トレーニングブック リスニング問題編」を繰り返し解くだけでよかったかなと思います。
それでもまだ不安な場合は、それらに加えて「トレーニングブックの筆記編」もやっておけば良いかと思います。
逆に、これ以上勉強をしてしまうと高得点は取れるようになると思いますが、過剰勉強な感じがします。
「3級合格レベルの中国語力をいかに効率的に身に付けるか?」という観点から考えると、勉強しすぎかと思います。
人生もっと他にやることもあるでしょうから、そちらに時間使った方が良いのでは?と個人的には思ったりします。
さいごに
中検3級の学習をすることで、基礎レベルの中国語力はついたと思っています。
今後は、アウトプットの学習もスタートし、仕事や旅行でも通用する会話力を身につけていきたいと考えています。
あと、語学習得のため勉強は、第二言語習得論や脳科学をベースに組み立てると、割と間違いはないです。
いくら学習しても成長しないということは起きなくなります。
ざっくり公式にしてしまうと「成果 = 勉強法の良し悪し x 学習時間」です。
これらの理論をベースに、自分にあった学習計画を立てるのが大切です。
本エントリーは、私個人の勉強法をつづったまでですが、割とこの辺のことは考えているつもりです。
これから中検3級を受験しようと考えている方にとって参考になる点があると思って書きました。
お役に立てれば嬉しいです。
中検3級合格、使用教材まとめ
メイン教材
少し手を出した教材
参考書的に使ったもの
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コメント
コメント一覧 (2件)
出版年がだいぶ経つようですが、出題形式が近年と変わったりしてないでしょうか?
自分も合格以来受験していないので、年月が経ち出題傾向が変わっている可能性はあると思います。
受験以降、詳しく調べてはいないのでよくわからないです。