小さな会社・儲けのルール – ランチェスター経営7つの成功戦略【書評】

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フリーランス、独立とか考えている人は、読んでおくと良いと思える本です。どういう方向でがんばれば良いのか、方向性が見えてくる本です。

格安チケットの「H.I.S.」、ドラッグストア「マツモトキヨシ」、コーヒーショップ「タリーズ」をはじめ5000社以上がランチェスター経営を導入して大成功!これから独立起業する人、独立して間もない経営者の方々へあなたには、あなたなりの儲け方がある。

目次

ランチェスターの法則

ランチェスターの法則とは、元々は戦闘の数理モデル、法則の事。経営におけるランチェスターの法則はこれを事業に応用したものです。第一法則と第二法則があり、「第一法則は弱者の戦略」「第二法則は強者の戦略」となります。

下記で2つの法則について簡単に説明します。なお、これから独立する人は弱者なので第一法則を適用する事になります。

ランチェスター第1法則(一騎打ち/近距離/弱者の戦略)




・お互いが槍で突き合うイメージ。

・「A軍10人、B軍6人」の場合、戦闘後は「10 – 6 = 4人(A軍)」が残る。

・損害は1対1

ランチェスター第2法則(射程距離が長い/強者の戦略)




・川を挟んで、銃で打ち合うイメージ。

・力関係は2乗比(上記の場合、5対2での戦闘なので、力関係は25対4となる)。

・戦力の強い方が2乗作用で有利になる。

ランチェスターの法則を深く理解するお役立ち外部記事

・計算式等、より深く知りたい方は下記外部サイトが参考になります。

ランチェスターの法則 – Wikipedia

ランチェスターの法則 - @IT情報マネジメント用語事典

強者の条件

・1位であること

・市場占有率26%以上を確保している事

・2位との間に10対6以上の差をつけていること

(P.54より引用)

上記が強者の戦略である第2法則を実行できる最低条件です。

弱者の戦略

これから独立したり、何か始めようと言う人は、弱者になります。よって、2乗作用の起きない第一法則を経営に適用していく事となります。

弱者の戦略のポイント

商品戦略

原則

・「なに」を「どこ」で売って「ナンバーワン」になるかを「意識」して決める

・過去に扱って旨くいった商品は成功率が高い

・市場規模の大きな商品、これから伸びる商品には手を出さない

・商品・業種は1つに絞る

ヒント

・大企業がやらない

・同業が弱い

・手間がかかるローテク商品

・細分化

エリア戦略

原則

・強い競争相手が少ないエリアを選ぶ

・営業エリアを狭い範囲に絞る

・絞ったエリア内で集中的にお客を増やす

まとめ

絞りに絞って、狭い範囲で1位を狙いにいくのは、弱小零細企業(個人)としてはかなり大切な事だと思います。「ネットショップしよう!」なんて考えたとしても、Amazonやダイソーと同じような事しても勝てる訳が無いのは当たり前な訳です。弱者には弱者の戦い方があるという事です。特に「斬新」な発想が語られている訳ではありませんが、独立を目指す人は必ず知っておくべき基礎が押さえられています。一度は読むべき本だと思いました。

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この記事を書いた人

198※世代。メーカー技術者です。 TOEIC900、中国語検定3級、韓国語初級。雑多に色々と書いています。

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